割れて取れてしまったトップを着けなおして元通りにする

Classical Guitar | Daniel Friederich
Restoring damaged top of Daniel Friederich classical guitar
Before repair
The top was restored - Daniel Friederich classical guitar
After repair

ダニエル・フリードリックのクラシックギター。

どうすればこんな風に壊れるのかわからないが、アクシデントというものは起こるものである。信頼できるリペアーショップがなかったからという理由で10年近くもケースにしまったままだったとか。
注意深く合わせてみるとどこにも歪みがない。

ブリッジが取れたお陰でどこにも圧力がかからなかったのがよかったこともあるが、優れた製作家による優れた楽器とはそういうものだ。

ジグゾーパズルのようにひとつ一つ接着していくのだが、接着の順序を間違えると良い結果がでない。ある行程では一度に何カ所も接着しなければならない。そ ういうときは何度も何度もリハーサルをしてから、たった一度で決めなければならず緊張の一瞬である。

修理を終えてテストドライブをしてみると、何年も壊れたままで眠っていたとは思えないほどしっかりした、しかもとても上品な音で、オーナーの感想も、音も感触も元のままだということだった。

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